WORK & PEOPLE

プロジェクトストーリー

INABAの強みを
最大限に活かし、
巨大プロジェクトに挑む。

「東京ミッドタウン日比谷」の建設工事で、照明器具等の電設資材を手配・納入。
納期を守り、工事を滞りなく進行させるために、
お客様である電気サブコンと機器を製造するメーカーとの間に立ち、調整を図った。

ukai takafumi 鵜飼 貴文

電設カンパニー
東日本統括部
第3営業部営業1課

商材と現場の知識を併せ持つ
STORY 01

商材と
現場の知識を
併せ持つ

現在の仕事は、照明器具や配分電盤、非常用発電機といった電設資材をメーカーから手配し、工事の現場に供給することです。
設計図に基づいて打ち合わせを行い、納入する機器の仕様および施工方法を決定。納品の際には、ヘルメットや作業服、安全帯を着用して工事現場の作業に立ち会うこともあります。商社マンと聞くと華やかでスマートなイメージがあるかもしれませんが、実際のところは泥臭い仕事も多々あります。商材と現場、その両方の知識を併せ持ち、状況に応じた適切な判断を下さなければなりません。
お客様である電気サブコンと、機器を製造するメーカーとの間に入って調整を図るうえで大切なのは、相手に正確な情報を伝えることです。仕様や寸法が少しでも違うと、その機器を設置することができません。中途半端な対応はトラブルのもと。十数年この仕事に携わっていますが、それでも、初めての商材を取り扱うときは慎重になります。わからないことがあれば理解するまで確認し、積極的に新しい知識を吸収するようにしています。
未納リストの共有で納期遅れを回避

引用元:東京ミッドタウン日比谷

STORY 02

未納リストの
共有で納期遅れを回避

東京ミッドタウン日比谷の建設工事では、お客様からメーカー指定で協力要請を受け、プロジェクトに加わることになりました。
地下4階・地上35階建て、高さ約192メートル、延床面積約18万9,000平方メートルの大型複合施設。低層階は商業施設、中・上層階はオフィスで構成されます。
規模の大きい現場であるため、電気工事にあたっては細かいエリアわけがなされました。それにより、私のところに各方面からの問い合わせや要望が殺到。一日に何本もの電話やメールを受けることになりました。メーカーからは「早く発注してくれないと製造できない」と催促され、お客様には「まだ仕様や色、数量を確定できないから待ってほしい」と返事を保留されてしまう。油断していると、簡単に板挟みになってしまいます。
しかしながら、納期は死守しなければなりません。ここでうまく間を取り持つのが私の使命です。特に照明器具の管理には苦労したのですが、未納リスト(まだ現場に納められていない器具のリスト)を作成し、それを双方に共有することで納期遅れを回避しました。
裏側を支える
STORY 03

裏側を支える

この仕事において納期は絶対です。納期に遅れればクレームになり、逆に納期を縮めることができれば感謝されます。シビアですが、自分の工夫次第でいくらでも改善できるので、それがおもしろいところでもあります。
もちろん、納期を確定させれば仕事は終わり、というわけではありません。納入時期に合わせて、機器の製造と現場での施工を管理。見積書の内容から金額が増減する要素があれば、現場所長と打ち合わせをして請求額を確定し、さらに完納後は各設備機器の完成図書を作成して現場に提出するなど、業務内容は多岐に渡ります。
東京ミッドタウン日比谷の工事には約3年間、携わることになりました。月単位、あるいは週単位で達成感を得られる種類の仕事ではありませんが、それでもすべての電気工事が滞りなく完了し建物が竣工すると、感慨深い気持ちになります。
今回、当社は主にバックヤードの照明器具を担当したため、それらが施設利用者の目に触れる機会は残念ながらありません。ただ、有事の際に活躍する非常用発電機を納入するなど、ミッドタウン日比谷を裏側から支えられることを誇りに思っています。
最大の強みである人の力を活かす
STORY 04

最大の強みである
人の力を活かす

多くの関係者とともにプロジェクトを進める際には、人と人とのつながりが重要になります。ビジネスの基本は人対人。これは上司の教えであり、常にそれを意識しながら仕事をしています。
メールよりも電話、電話よりも直接会って話すほうがいい。メールを否定するわけではありません。エビデンス(やりとりの履歴)を残す意味では、むしろ有効だとも言えます。しかし、表面的なコミュニケーションではなく、お互いを深く理解し、強固な信頼関係を築くことで、ビジネスは円滑に進みます。自前の商材を持たない商社だからこそ、最大の強みである人の力を活かすべきなのだろうと、私は思います。
今回のプロジェクトは、当社の提携するメーカーの商材が魅力的だったことも受注できた理由の一つでした。もちろんありがたい話なのですが、今後は当社主体の受注商材をさらに増やしていく必要があります。そのためにも、幅広い商材を取り揃えるということだけではなく、ヒアリングを通じてお客様の潜在的なニーズや課題を洗い出し、それを解決するための提案を行わなければなりません。技術商社である因幡電機の価値を高めるために、これからもあらゆる知識を貪欲に吸収していきたいと考えています。
最大の強みである人の力を活かす