
電設資材の供給を担う商社でありながら、メーカー機能を併せ持つINABA。ユーザーに近い商社ならではの情報収集力を生かして、幅広い分野でニーズに即応したものづくりを手掛ける「技術商社」として独自の地位を確立している。
戦争により世の中が混乱していた「1938年」。創業者の「非常時の国のために役に立つ製品を作る」という使命感のもと、特殊電動発電機メーカーとしてINABAはその第一歩を踏み出した。80年を超える歴史のなかで、時代のニーズに合わせて柔軟にその姿を変えながら、今もなお新たな成長を遂げようとしている。
自社の発展だけでなく業界全体の繁栄を常に考えてきた創業者・因幡弥太郎は、「共存共栄」の理念のもと、お客様であろうと競合他社であろうと分け隔てなく大切なパートナーとして付き合うという強い信念があった。「創業の精神」は今も脈々と受け継がれ、現在の社外関係にも深く根付いている。
照明や空調、音響・放送機器に電線ケーブル、エレベーターからセキュリティシステムまで。現代の暮らしはあらゆる「電気」によって支えられている。INABAは、豊富な商品力と個性豊かな人の魅力を武器に、快適な生活を送るためには欠かせない「電設資材」を供給するリーディングカンパニーとして、社会の「当たり前」を支える使命を担っている。
INABAには「人材育成が企業成長の鍵」という考えがある。若手のうちから自ら判断する機会を数多く与えることで、主体的に仕事に取り組む姿勢を学ばせている。プレッシャーのかかる環境はミスをすることも少なくないが、その経験が自身の「役割」と「責任」を見つめ直し、大きく成長するきっかけになると考えている。そして、社員一人ひとりの成長が企業全体の繁栄の原動力となっている。
全国トップクラスのシェアを誇る空調周辺部材をはじめ、防災製品、住宅設備など、多岐にわたるオリジナル製品の展開によって、メーカーとしてもINABAの名が世の中に浸透しつつある。近年では、電設資材のプライベートブランド「JAPPY」や、エコライフを支援する環境・省エネ製品、ニーズの高まる通信関連機器の開発にも注力している。