人材育成

教育プログラムの提供

因幡電機産業では、人材育成の一環として社員一人ひとりの能力・役割に合わせた研修制度の充実に取り組んでいます。
2022年度の従業員一人あたりの平均研修受講時間は約11.3時間でした。

新人研修

内定者及び新入社員を対象に、社会人基礎力の醸成やコミュニケーション能力の促進を目的とした内定者研修・新入社員研修を実施しています。ビジネス基礎やビジネスマナーなど社会人としての基本的な知識のみでなく、当社の企業理念や組織概要など社内知識を幅広く習得し、当社の一員である自覚を育んでいます。

階層別研修

階級や勤続年数ごとに、それぞれ必要とされるスキルや能力開発を目的とした階層別研修を実施しています。入社3年目までを対象とした若手社員フォロー研修では、基礎能力の見直しに加え、自身のキャリア計画を作成させパフォーマンス向上に向けた意識改革を図っています。昇格者研修では、次の階級に求められる思考力や思考技法などのスキルを学び、必要とするスキルを習得しています。

役職者研修

新任管理者や現役職者を対象に、それぞれの役職に求められる知識・スキル習得を目的とした研修を役職別に実施しています。新任課長研修では、自部門の部門戦略を策定し、プレゼンテーションを行うことで今後の自部門のビジョンや課題を可視化するとともに、戦略構想力・戦略立案力を強化しています。また、全管理職を対象に、年に2回コンプライアンス研修を実施しています。

キャリア開発研修

新入社員(総合職)を対象に、第二種電気工事士の試験勉強会を実施しています。これは電設資材の専門商社である因幡電機産業の社員として、一定の知識を身に着けることを目指しているためです。またビジネス実務法務検定や簿記検定、施工管理技士等、各種資格の取得を推奨し、そのための補助を充実させ、社員の自己啓発を積極的に支援しています。

人事評価制度

因幡電機産業では、従業員個々の能力・適正を把握し、役割と成果およびそのプロセスを公正に評価し、公正な処遇を行うことによって、人材育成に寄与するとともに、従業員一人ひとりが活発に行動・挑戦していくことのできる組織風土を醸成することを目的に、「人事評価制度」を運用しています。毎年5月に最低2名以上の上司による評価を行い、面談を通じてフィードバックを行います。公正な評価と処遇、組織の目標共有によって、全社的な目標実現に向けて従業員の育成を図っています。

労使関係

労使一体で働きやすい職場環境を目指す

因幡電機産業では労使相互の意見交換の場として定期的に協議会を開催し、人事制度や職場環境、業務改善等の各テーマについて活発な議論・協議を行い、労使一体での課題解決に取り組んでいます。

協議会開催数 6回

(2022年度)

レクリエーションの実施

因幡電機産業では社員の交流・懇親を目的に、労使が共同でレクリエーションを企画しています。2019年のクリスマスパーティーでは、多くの社員が参加しました(大阪開催:約600名/東京開催:約300名)。また社員の同好会活動には、会社が公認した活動に対して、会費補助等のサポートを行っています。野球部・サッカー部・テニス部等が積極的に活動しています。
※2020〜2022年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により開催を見送り

レクリエーションの様子

労働安全衛生

より良い職場環境の実現

因幡電機産業では全国各地の事務所や工場において、 「安全衛生委員会」や「職場協議会」が中心となり、社員の声を基に職場環境の改善に積極的に取り組んでいます。これらの議事内容は、経営層への提言として労経協議会の場で議論され、各職場の実情に合わせた職場環境の改善を推進するための機能を果たしています。

労働安全衛生マネジメント

因幡電機産業は、「安全衛生管理規定」を制定し、管理体制や委員会の運用、作業等の安全衛生管理方法、災害時の措置等について定めています。全社総括安全衛生管理者は管理本部長が務め、50人以上の事業所については役職者が総括安全衛生管理者を務めるなど、安全衛生管理体制を確立し労働災害の防止および快適な職場環境づくりを推進しています。

従業員の健康管理

因幡電機産業では、従業員の健康管理の一環として、全従業員に毎年健康診断(35歳以上は人間ドック)の受診を義務付けています。2022年度の健康診断の受診率は100%でした。
また、インフルエンザワクチン費用の補助や歯の予防健診費用の負担など、従業員のヘルスケアを推進しています。

メンタルヘルス対策

因幡電機産業では、従業員のメンタルへルス不調の未然防止のため「ストレスチェック」を実施しており、
従業員一人ひとりが自身のストレスに気付くことに役立て、高ストレス者への個別フォローとして、産業医の面接に加えて外部のカウンリングサービスを利用できる体制を整備しています。2022年度の全社で実施した受講率は95.6%でした。
また、ラインケアの観点では、メンタルヘルスに関する管理職向けの集合研修を実施し、組織毎の分析結果を基に、職場環境等の改善活動により高ストレス者を減らす取り組みを行っています。

自然災害への対応

因幡電機産業は、地震等の自然災害に備え、必要な防災設備を配備しています。防災備蓄品の配備や事業ごとのBCP対策、工場では熱中症対策としてスポーツドリンクや冷却スプレーを配備しています。


ワークライフバランス

勤怠管理専用カメラを活用した適切な労働時間管理

因幡電機産業では長時間労働抑制への取り組みの一環として、職場の各フロアに動体検知技術を搭載した勤怠管理専用カメラを設置しています。基準時刻を超える業務を行っている社員を把握する仕組みを導入し、適切な労働時間管理を行うためのツールとして活用しています。

育児への積極的なサポート

因幡電機産業では産休育休前後の各種サポートを充実させており、2020年度に育児休暇を取得した15名の社員全員が復職して活躍しています。今後は男性社員の育児休暇の取得が課題です。

育児休暇取得後の復職率 100%

(2022年度)


ダイバーシティ

中高年社員のキャリアデザイン

因幡電機産業では、中高年の社員がより活躍できる環境づくりを推進しています。
人生100年時代を見据え、今後のキャリアを考える機会として、55歳(2023年度は初回のため、55歳から59歳まで)の社員を対象に「キャリアデザイン研修」を実施しています。2023年度は135名が受講予定です。
また、引き続き当社での就労を希望する社員に対しては、65歳までの就労の機会を提供する「再雇用制度」を導入しており、2022年度において定年を迎えた社員のうち、再雇用希望者は58.3%となっています。
加えて、他社への就職を希望する社員に対しては、専属コンサルタントによるカウンセリングサービスや情報提供等を受けられる「再就職支援制度」を、定年前の退職を希望する一定の条件を満たした社員に対しては、早期退職に伴う優遇退職金が受けられる「早期退職優遇制度」を導入しており、社員自身が理想とするセカンドキャリアを構築できるように支援しています。

キャリアデザイン研修

【対象者】55歳の社員
【内 容】 ・自己分析と自己理解
・キャリア探索とキャリアプランの策定
・生涯経済設計

障がい者雇用制度

因幡電機産業では障がい者への働く場所の提供や職域拡大の取り組みとして、オフィス内での事務職の雇用に加えて、農園施設の一画を借り受けて運営する「INABAファーム」での雇用を行っています。
愛知県東海市に次いで2021年10月には大阪府枚方市にて「INABAファーム枚方」を開園し、主に知的障がいや精神障がいを持つ社員(23名)が、両農園で活躍しており、収穫された農作物は子供食堂へ寄付する等地域社会へ貢献しています。

農園の風景