「ニューノーマルな時代へ向けて」― 先行き不透明な時代こそ、誠心誠意 「ニューノーマルな時代へ向けて」― 先行き不透明な時代こそ、誠心誠意

平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
当社は、今年で創業85周年を迎えました。2023年3月期には、全セグメントで過去最高の業績を更新するとともに、売上高3,000億円を達成することができました。
これもひとえに、お取引先様をはじめ従業員、株主の皆様、地域社会等、関係者の皆様のご支援、ご協力の賜物と心から感謝申し上げます。

三年余りに及んだコロナ禍はようやく収束を迎えようとしていますが、依然として物価高をはじめとする様々なリスクが複雑に絡み合う、先行き不透明な事業環境が続いております。
このような状況にありながら、過去最高の業績を収めることができたのは、コロナ禍で「現場」が敬遠されるなかにおいても、従業員一人ひとりが「現場第一主義」に徹したこと、また、これに対するお取引先様をはじめとするステークホルダーの皆様のご理解、ご協力があったからだと考えております。重ねて感謝申し上げます。

おかげさまで、コロナ禍という未曽有の事態にあっても、2021年3月期は業績の落ち込みを最小限に抑え、2022年3月期、2023年3月期と続けて業績を伸ばすことができました。
しかしながら、当社の真価が問われるのは、この物価高が落ち着いた後であると認識しております。物価高は、当社事業活動にとって大きなハードルとなっている一方で、業績を後押ししている側面があることも事実です。
物価高収束後も持続的な成長を期すべく、既存市場の深耕はもとより隣接業界への進出や新商材の展開など、重点施策を果断に実行してまいります。

当社は、創業以来85年にわたり時代の荒波に揉まれながら、社是「われわれは 誠の心をもって 世の中を明るくするためにはたらく」の帆を一貫して掲げ、ときに大胆に針路を変えながら社会の発展とともに今日まで成長をしてまいりました。今後も変化の激しい時代が続くと予想されますが、社会課題の解決に向け志を一にするお取引先様と手を携え、世の中を明るくするために誠心誠意努力をしてまいる所存でございます。
関係者の皆様におかれましては、今後とも一層のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2023年6月
因幡電機産業株式会社
代表取締役社長

喜多 肇一