コラム

知ってる?これからのインターネット通信のこと ついに『5G』が登場!!
これからも『Wi-Fi』は必要?

2020.05.20

ついに『5G』が登場!!これからも『Wi-Fi』は必要?

このコラムでは……
リフォームや新築をご検討中の皆さまにとって、気になることやよくあるお悩み、その解決方法などをご紹介しています。

新しい通信規格である「5G」と「Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)」、それぞれのサービスの実用化がされ始めました。
この2つの導入によって、通信業界だけでなく私たちの暮らしにも大きな変化が起こるといわれています。
しかし、5GやWi-Fi 6といわれても、「〜G」や「Wi-Fi」がいったい何なのか解らないという人も多いのでは?
5Gのサービス開始によってWi-Fiはどのような扱いになるのかも気になりますよね。

そもそも5GとWi-Fi 6の違いとは?

そもそも5GとWi-Fi6の違いとは?

モバイルネットワーク(移動通信システム)と、ワイヤレスネットワーク(無線LAN規格)で一体何が違うのか。さらに詳しくお話しします。

スマホやパソコンは、どうやって通信しているの?

私たちは普段の生活でスマホやパソコンを使って、検索したり動画を見たり最近ではIoT家電をコントロールすることも。「〜G」や「Wi-Fi」は、そのために必要な通信技術のこと。 では、その2つはどう違うのでしょう?

「〜G」とは、携帯電話の会社から直接発信されている電波を利用して通信する技術のこと。それに対して「Wi-Fi」は、自宅や駅、各種公共施設に来ている固定回線を、無線機器を通じてみなさんのスマホやパソコンに接続する技術のことをいいます。
ですから、外でインターネットを使うときは「〜G」、自宅や屋内でインターネットを使う時に「Wi-Fi」を利用している人も多いのではないでしょうか。

現在、もっとも普及しているのが「4G」と「Wi-Fi 5(IEE802.11ac)」です。「4G」の電波が全国に普及してきたことで、外出先で動画など見る機会が増えてきましたが、たくさんの動画を見ると通信量に応じて多くの費用がかかってしまいます。
また、IoT家電などのWi-Fi機器も増え、生活が便利になる一方で、「Wi-Fi 5」では一度に接続しきれないなど、まだまだそれぞれに課題も多くありました。
そこで、さらに進化した「次世代の技術」が「5G」と「Wi-Fi 6」というわけです。

5GとWi-Fi 6の展開予想時期

次世代の通信規格「5G」と「Wi-Fi6」の特徴とは??

次世代の技術である「5G」と「Wi-Fi6」には、どのような特徴があるのでしょうか。それぞれまとめてみました。

●5G

同時に接続できる端末数が増加

→スマホやパソコン、だけでなく、センサーや自動車など、これから増えていく様々な端末に対して100万台
デバイス/km²もの端末が同時に接続できるようになります。

1MS以下の超低遅延が実現

→ライブ配信などで、高画質を維持したままリアルタイムに映像を見ることできます。

4Gの約10倍である10Gbps以上の通信速度に進化

→高速・大容量化が実現。2時間程度の動画を数秒でダウンロードすることも可能になります。

5Gの特徴

さらに、5Gは通信業界だけでなく、さまざまな分野にもメリットをもたらします。自動運転の実現や、家電などのハイテク化、また医療・農業・建設といったさまざまな分野の技術向上にもつながります。
NTTドコモ・au・ソフトバンクなどの大手通信会社は、すでに実証実験を開始しています。今後数年をかけて各社は基地局の整備を進めていく予定です。

●Wi-Fi 6

最大通信速度が現在の最新規格「Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)」の約1.4倍
2.4GHz帯と5GHz帯の2つの電波を組み合せているので、安定・高速な通信が実現

→4Gに比べ、今でも速いWi-Fiが、さらに速くなり、快適にネットを使用することができます。

Wi-Fi 6の特徴

Wi-Fi 6では同時に処理できる端末数が増加します。今までは、たくさんの人が同時にアクセスすると処理に時間がかかり、通信速度が遅くなることもよくありました。
家庭でも、スマホだけでなくタブレットやゲーム機、TVやスマートスピーカーなど、インターネットにつながる器機がどんどん増えていますが、Wi-Fi 6なら、まだまだ増えるこれらの機器を一斉に使用したとしても、快適に使用することができます。

「5G」と「Wi-Fi6」の住み分け

外出先でスマホを使うとき、パケット代を節約するためにお店や駅のWi-Fiを使う、あるいは自宅でWi-Fiの調子が悪いときには4Gを使う、などといった経験はありませんか?現在は屋内と屋外、どちらにも使用されている4GとWi-Fiですが、5GとWi-Fi 6の普及によって、完全な住み分けが可能になります。
5Gが屋外での通信や交通機関が主な「屋外ネットワーク」なのに対して、Wi-Fi 6は一般家庭や企業など、屋内での通信を主とした「屋内ネットワーク」で活用されると言われています。
その理由は?5Gには、まだまだ課題が残されているからです。

「5G」と「Wi-Fi6」の住み分け

5Gに残された課題とは

5Gが、これまでの通信規格から大幅にパワーアップするだけでなく、自動運転・医療・農業など、さまざまな分野にも技術革新をもたらすことは先に述べました。
そんな5Gですが、メリットだけではありません。クリアしなければならない課題や問題点もあるのです。

通信エリアの整備

高速通信が可能な5Gですが、それは電波が届く範囲でのこと。5Gは4Gに比べ電波が届きにくいという特性があります。
したがって厚い壁の建物や高層ビルなど、ある特定のエリアに今まで通り電波を届けるためには、これまでの何倍ものアンテナを設置する必要があります。

5G対応機器が必要

また5Gの機能を十分に発揮するためには、5Gに対応する最新機器を購入したり、設備を整える必要があります。
また、画期的な技術であっても、使いこなすためのハードルが高く、一般に普及するには時間がかかるのでは、という懸念もあります。

セキュリティ対策

5Gの実現により多くの端末がネットワークに接続されることになります。端末数が増えるということは、サイバー攻撃を受ける可能性も高くなります。生活の基盤が5Gに支えられた状態でサイバー攻撃を受けると、大きな被害を受ける恐れがあります。
5Gは、2020年からの導入が予定されています。しかし本格的な普及には、数年をかけてインフラやセキュリティを整備する必要があるのです。

共存する「5G」と「Wi-Fi6」

高性能な5Gの普及により「Wi-Fiは不要になるのでは?」という声もありますが、そうではありません。

5Gに先行し導入されたWi-Fi 6は、従来のWi-Fi 5を上回る通信速度に電波距離の拡張、安定性の向上といった、パワーアップした性能が見込まれています。
さらに電波干渉を受けにくく、障害物に関係なく通信が行えるという、5Gの欠点を補うメリットがあります。
また、5Gは通信会社がたくさんの費用をかけて設置した電波を利用します。これまでと同じく「パケット制度」が適用される可能性が高いのです。そのため、せっかく大容量で高速の通信が行えても、すぐにギガ不足になってしまう。
......そんなこともありえるでしょう。

5Gが始まってもWi-Fiは必要!

5Gは、主要な通信会社が提供する電波です。5Gを使用するために設備を整えたり、免許が必要だったりと、本格的に普及するまでにはまだまだ年月がかかりそうです。それに対して、Wi-Fi 6を含めたWi-Fi機器は、土地や免許の取得は不要で、安価で設置することが可能です。

次世代通信の核「5G」と、その欠点を補う「Wi-Fi 6」、その2つが揃ってこそ最強といえるのです。
これら2つをうまく使いこなすために情報配線をしっかりと整え、快適なインターネットライフを楽しみましょう。

5Gが始まってもWi-Fiは必要!

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間取りの決定と合わせてしっかり配線計画を行いましょう。
新築やリフォームをご依頼されているハウスメーカー様または工務店様との設計計画の際にご検討ください。

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